
ボードレール、プッチーニ、ラヴェル、ルノワール――フランス革命を経て19世紀、
ネコは“自由”の象徴とされ、多くの芸術家が愛を競い合う“芸術のミューズ”となった。
クロはどうやら、スタンランの“黒猫”の生まれ変わりらしいけど…どこへ行ったの?
子ネコを探して、夏目漱石の国へ。
有名な駅長ネコ、公園のネコ、路地裏のネコに、仏文学者を囲む招き猫。
ペット大国・日本では、ネコと人の距離がとても近い。
でも、“ねこカフェ”のネコも、鍼治療中のネコも、クロの行き先は知らないみたい。


世界中で、いろんなネコと出会う。そして気付く。
近代化の波にのまれて、人間は変わってしまった。ネコとの接し方も。
21世紀の今、ネコは何も変わらないんだけど、
こうして人々をたすけ、癒し、そして見送っている。
クロが見つかったら、こう聞かれるかもしれない。
「あなたが見ているのは、ネコ? それともあなた自身!?」


このドキュメンタリーは、人間を観察します。
“鏡”に自分を映すようにネコの目で見ることで、
より客観的な視点から覗くという試みなのです。
150年前から、ネコと人間が築いてきた関係――
優しくて、情熱的で、感動的で、ときに悲しくもあった関係を探れば、
われわれが歩んできた歴史を辿れるかもしれない。
私が出会った素晴らしいネコたち!!
ノンシャランと屋根を渡り、上手に陽だまりを探し当て、恋の季節は高らかに歌う!
そんな理想の動物が、私に人生の楽しみを思い出させてくれた・・・そんな旅でした。
--監督 ミリアム・トネロット



